歴史的ドキュメンタリー映画「東京裁判」

こんにちは!

観てきました〜

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東京裁判」(デジタル修復補訂版2018)

監督:小林正樹

日本公開日:1983年

 

またまたゴリゴリの戦争題材の映画です。

戦後日本の進路を決定づけたとされる極東軍事裁判・通称「東京裁判」の記録をまとめあげた歴史的ドキュメンタリーです。

この映画、なんと上映時間が4時間37分!

まあまあ早い素人さんが走るフルマラソンです。

大阪九条にあるシネ・ヌーヴォさんで朝から上映をしているとのこと。

今日で最終だったので、見逃すわけにはいかないと思い、前日にネット予約してから向かいました。

着くや否や中を覗くとおじいちゃんおばあちゃん。。

出入り口部分がおじいちゃおばあちゃんで溢れかけていて、表面張力でギリ溢れてないお水を思い出しました。

場内は満席でなんとか端の席を確保できて一安心。

4時間越えの映画となると通路側を選びたいものです。(結局隣にパイプ椅子が出現して挟まれるのですが)

 

長時間の映画なのにこれほど人が集まる理由、鑑賞すれば歴然でした。

「これどうやって撮ったの」という映像が休む間も無く4時間37分流れ続ける。

地上波では目にすることのない、貴重映像の数々。

さんまさんが観れば「観ているだけで丸儲け」と連呼するはず。

静止画としてしか観たことがなかった東京裁判の様子がクリアに動く映像として、しかもダイジェストではなくしっかりと流れているではありませんか。。

流れているだけではありません、少し難しいと感じる言葉はナレーションによって簡潔にまとめられていて、裁判で取り上げられる事象をわかりやすく説明するために、実際の映像や専用に作った資料などが丁寧に差し込まれていくのです。

東京裁判に出席しながら、モニターで証言に基づく資料映像などをチェックしているような感覚。

「オレ東京裁判に出席してたよ〜」とウソをついても、相手が一般人であればウソをつき通せるくらい東京裁判に詳しくなれました。

実際の裁判は約2年半、800回にも及んだそうですが、4時間37分で体験できるのであれば精神と時の部屋に入れたようなもの。

とてもお得です!

 

リアル東京裁判体験をして思いました。

不思議な時間多くない?と。

私自身裁かれたことも裁いたこともないので、知らない事情がたくさんあるのだとは思いますが、これ何してるの?と思った場面が両手じゃ数えきれないほどありました。

何日間もかけて文書を読み上げたり、毎回判事が席に座るまでの時間だったり、そして何より、2年半かけて出した判決が結局最初の検察側の意見だったり、何してたのこれ?という疑問が拭いきれませんでした。

そもそもこの裁判は勝戦国が敗戦国に対して開いた裁判ということで、もはや形式上のものだったのでしょうが、形式だけの裁判をする意味はあるのでしょうか。。

 

もう一つ、被告にしろ検察官にしろ弁護人にしろ、感情的になった人は不利になるということが、裁判という場においてはより明確でした。

思わず腹が立って口を出してしまうと、それがキッカケになってどんどん不利な状況に追い込まれる。

とある検察官が、自分の思ったように尋問が進まずに精神的におかしくなって交代させられるという場面があったのですが、まさにそう。

裁判だけじゃなく仕事や人付き合いでもそうだような〜としみじみ思います。

感情的に言ってしまいミスにつながった嫌な思い出が脳裏をよぎります。

日本が起こした戦争も、東京裁判での被告人たちを見ていると、誰か一人が感情的に下した決断が、こじれて収集つかないところまで行った挙句、戦争につながったような気がしてなりません。

下手なこと言うより喋らない方がマシという弁護人のアドバイスはとても参考になります。

 

そんなこと思いながらも、あまり触れることのなかった東京裁判にベタベタ触れることができ、前後の歴史まで簡潔に教えてもらい、とてもタメになる見応えたっぷりな映画でした。

私は4時間が全く苦にならなかったです!

戦争について知恵をしっかりつけてからもう一度みるとより楽しめるかな?

来年上映されたらもう一回チャレンジしようと思います!

幻の映画「夏少女」

こんにちは!

台風10号で家が揺れています。アメリカ軍による空襲はこの何倍も怖いんだろうなと思ってしまうほど戦争系の映画にどっぷり浸る盆休み中です。

先日映画館で「夏少女」を観てきました。

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「夏少女」

監督:森川時久

キャスト:桃井かおり間寛平、矢崎朝子、藤岡貴志、景山仁美、朱門みず穂、高岡駿雄、川上夏代、坂田明

日本公開日:2019年8月3日

 

ポスターを見る限り明らかに2019年に公開が始まる感じの映画ではないようです。

それもそのはず、1996年に完成している映画で、ある事情により劇場公開されず、脚本を担当された早坂暁さんの生誕90周年記念にオリジナルネガが見つかり、23年の時を超えて公開が決定した映画なのでした。

東京の方ではかなりお客さんが入っているようですが、私が住む大阪ではちらほらといったところ。

感想がパッとなかなか出づらいような、非常に繊細な映画でした。

 

終戦後の瀬戸内海に浮かぶ小さな島が舞台。

マモルという少年を中心に、家族が一人の美しい少女と出会うお話。

美しい少女が何者なのか、映画を観た人によってその解釈がわかれ、「となりのトトロ」における都市伝説のような、「あれはこういうことなんだ」と言って楽しむことができるような印象。

ただ、夏の美しい島を背景にドラマ仕立てで描かれているとは言えど、「原子爆弾」をテーマとして扱っているため、全体を通して薄暗くてシリアスな印象は抜けません。

 

小学校で、戦争を題材にした歌を合唱コンテストで披露する場面が映画中にありました。

正確には少し違うかもしれませんが、歌詞に「焼かれた少女」というような文言が入っています。

ストレートに被爆を表現していて、それをリアクションすることなく、小学生が歌い、練習し、コンテストで合唱していました。

戦争によって犯した過ちを繰り返さないように歌にして理解し、音楽に乗せて発信しているだけなので、まあ普通のことなのかもしれません。

でもこの光景をみた瞬間、「えっ、そんな歌歌うんだ。。」と思ってしまった自分がいました。

今、私がそう思ったのなら、10年先の若者は「何その怖い歌。。」となり、50年先の若者は「原爆ってなに?」となっているのではないか、と思ってしまい、恐ろしかったのです。

1996年当時に普通であったことも、23年経つと普通であるとは限らないということなのですかね。。

 

さらにそれをより色濃くしたような場面があるのです。

マモルが家でゴロゴロばかりしている父親を見て「なまけているようにしか見えない」と言います。

それだけ聞くと当然だと思うのですが、父親は被爆者で、体が弱っていたのです。

戦争を体験していない、知らない子供(マモル)にとって、戦争とはその程度のものなのかもしれません。

大人になって、ある程度戦争がどれほど恐ろしいものかについて知る機会が増えて、マシにはなるものの、実際に体験した人の反戦意識には遠く及ばないでしょう。

先日鑑賞した「野火」を撮った塚本晋也監督が「戦争を体験した世代が今ほとんど亡くなってしまって、危機感を覚えている」というようなことをおっしゃっていたのですが、このシーンを見てそれを感覚として理解しました。

 

もし私に子供ができて「なぜ戦争ってしないほうがいいの?」

と聞かれたら、この映画をみせるかもしれません。

世代を超えて傷を負わせることって、人の命を奪い合うことと同じくらいいけないことだな。。

そんなことを思ったのですが、今の10代くらいの子がみるとどう感じるのか、とても気になる映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体験型戦争映画「野火」

こんにちは!

今日は映画館で開催されていた戦争特集で塚本晋也監督作品の「野火」を観てきました。

 

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「野火」

監督:塚本晋也

キャスト:塚本晋也リリー・フランキー中村達也、森優作、中村優子山本浩司

日本公開日:2015年7月25日

 

太平洋戦争末期、日本とアメリカが激しく衝突したフィリピン・レイテ島の敗残兵のお話。

戦争文学の金字塔と言われる大岡昇平さんの小説「野火」が原作となっています。

これまで「塚本監督の野火観てないの?」と複数の知人から言われ、その度に「まだ観れてないねん〜」と返し、観るか観ないかは自由なはずなのですが、一映画好きとしてどこか罪悪感を感じていました。

大阪の映画館で再上映されるということでこれはチャンスだ!と思い、盆休み真夏の満員電車を乗り越え観てきました。

場内は6〜7割埋まっている様子。

公開から約5年経過しているにも関わらずこの入りっぷりはさすが、複数の知人に観てないか聞かれるだけのことはあります。

この映画は監督曰く、戦争で起こった悲劇が風化しないように作ったそうです。

つまりはこの映画で戦争を擬似体験してもらって、2度と戦争を起こしたくないという気持ちになれば、監督の狙い通りといったところでしょうか。

 

2度どころか1.1度も戦争を起こしたくない気持ちになった、USJ越えスーパー体験型アトラクション戦争映画で失禁寸前でした。

レイテ島の美しい大自然をバックに繰り広げられる惨劇。

どれも主観的で、冷静に観てる余裕が1ミリくらいしかない。

突然炸裂する手榴弾、うじゃうじゃ湧き出すウジ虫、「生理的に嫌だと思うこと」のオンパレード。

前にいたお客さんの7割は何度も驚きで飛び上がって、緊張でいかり肩になっていました。

好きなことだけして生きていこうぜという生活スタイルが蔓延している今と真逆。

嫌なことしかないけど死にたくないぜという気持ちで、肉体的にも精神的にもギリギリのラインで生き抜こうとする兵士たちを観ていると、心から戦後に生まれてよかったと思いました。

ブラック企業で嫌な仕事を押し付けられていたとしても、降参は天皇に背く行為とされ、自決するしかなかった彼らと比べればそんなとこ辞めちゃえで済む話なのかもしれません。

 

特に印象的だったのが、食糧の劣悪な状況。

この映画の中で主な食糧として出てくるのは「イモ」か「人肉」です。(一部原住民の料理も出てきます)

驚くべきことに、フィリピンで亡くなった日本の軍人は約50万人と言われており、その内8割が飢えや病気によって命を落としたと言われています。

映画中でも食べ物をどうするか問題は重要案件として描かれており、それがキッカケで事態がこじれていくケースも数多くありました。

イモがあれば奪い合い、なくなってしまうと、自ずと考えるのは「人肉」です。

パリ人肉事件の犯人佐川一政さんに迫った衝撃のドキュメンタリー映画カニバ パリ人肉事件38年目の真実」で描かれていたカニバリズムとは全く違う。

食べないと死ぬ状況に追い込まれて起こるカニバリズム

人間を食べるなんて、、という意見もここではまかり通らないのです。

 

そんな過酷な状況まで追い込まれてまで、なぜ戦争をするのか。

この映画は不思議なことに、なぜ戦争をするのかという感覚すら抱かせません。

気づいたら攻撃され、気づいたら身を守るために殺し、もはや自分が何をしてるのかわからないという状況を、主観で冷酷に表現します。

何のために戦っているかわからない。

戦争に意味なんてない。

肯定するかしないか議論してる余地もなく、ただ目の前の絶望的な状況をシャワーのように浴び続けるのです。

それにより私の心の奥底で「あぁ戦争ホント嫌ムリマジやめて。。」という感情が芽生え出しました。

 

戦争のことをあまり知らない世代にとって、戦争の恐ろしさは映像で擬似体験してしまう方がより効果的に伝わるかのかもしれません。

可愛い子には旅をさせろ、と同じように、戦争を知らない子には「野火」を見せろと言いたくなるほど衝撃を受けた体験型の戦争映画でした。

 

 

 

 

 

「風をつかまえた少年」

こんにちは!

先日は「風をつかまえた少年」を鑑賞してきました。

14歳の少年が風力発電を使って村を救うお話です。

ストーリーはまんまこの通り、ポスターからなんとなく映画の全体像は予想できそうで、実際観てみると予想通りでした。

しかし面白い!

 

アフリカにあるマラウイという国が舞台。

人口のわずか2%しか電気を使えず、世界の国の中でも最貧困にあたる国です。

とにかく映像の説得力が強めです。

撮影は全て現地で行ったそうで、乾燥した土の感じとか、犬のあばら骨浮き出ている感じとか、とうもろこしを粉にしてお湯で練ったものを野菜の甘辛炒め的なものと一緒に食べる感じとか、ウルルン滞在記と匹敵するほどマラウイ国の風土がビシビシとスクリーン越しに伝わってきました。

主人公である少年ウィリアムを演じたのはマックスウェル・シンバというオーディションで勝ち抜いたケニア・ナイロビ出身の青年。

芝居をしているということを全く感じさせない、まさに今でもマラウイで野菜の甘辛炒めを食べてるだろうと思ってしまうほど、この映画に溶け込んでいました。

今作の監督であり主人公の父親役を演じた、アカデミー賞作品賞受賞映画「それでも夜は明ける」で主演を飾ったキウェテル・デフォーが彼を天才と認めていて、もし俳優業の道を進んでいくならぜひとも応援したいところです。

彼の存在もプラスとなり、とにかく映画の説得力が強力で、怪しさが一切ないのです。

 

マラウイ生活を擬似体験できると言っても過言ではないこの映画を観て私は二つの喜びを感じました。

一つは「スマホを充電できる喜び」です。

映画のクライマックスでバッテリーを充電するシーンがあります。

ただホイっと充電するのではなく、そこに行き着くまでにはとても長い道のりがあるのです。

そもそも「バッテリーを充電しよう」という概念を持っていないというところから始まります。

たまたま自転車の前輪に付いてるライト用の発電機「ダイナモ」を見つけたことからあんなことやこんなことをしてようやく映画終盤でバッテリー充電にたどり着きます。

映画中で1時間、実際の時間軸で考えると1〜2週間はかかっていたでしょうか。

それに対して、私はあくびをしながら充電器をコンセントにさして「充電している」という実感ゼロでスマホを充電しています。

私は今後マラウイのことを思い出し、「Zikomo」(チェワ語でありがとう)と唱えながらスマホを充電しようと思います。

 

二つ目は「図書館で本をいつでもいくらでも借りれる喜び」です。

発電機を作るために、ウィリアムは学校の図書館を利用しようとします。でも断られてしまう。理由は学費が未払いだから。

そこであの手この手でなんとか図書館利用が可能になるのですが、図書館と言っても30平米くらいの小さい部屋で、棚にある本もスカスカ。恐らく1000冊くらい。しかも薄めの本ばかり。

それでもそこにある本から知恵を得て、村を救う風力発電機を作ってしまう。

近所に市が運営する巨大図書館があり、200万冊以上の本が用意されているにも関わらず、風力発電機どころか紙ヒコーキすら作らない私は、いかに自分の身近にあるものから目を背けているのかということを突きつけられ、恥じらいの気持ちでモジモジが止まりませんでした。

 

この映画を観たか観ていないかで、年間スマホ充電感謝数と、図書館利用者数が大きく変わること間違いなしです。

もし友人がいきなりスマホを充電する際に感謝しだしたら、この映画を観たに違いないので聞いてみましょう。

 

このように、観れば今まで当たり前だったものが、当たり前のものではなくなる可能性のある素晴らしい映画です。

ぜひ観てみてはいかがでしょうか!

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「風をつかまえた少年」

監督:キウェテル・イジョフォー

主演:マックスウェル・シンバ

日本公開日:2019年8月2日

夏休みにお家で観たい映画「彼の見つめる先に」

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「彼の見つめる先に」

日本公開:2018/3/10

監督:ダニエル・リベイロ

キャスト:ジュレルメ・ロボ、ファビオ・アウディ、テス・アモリン

 

ブラジル・サンパウロを舞台にした青春恋愛ドラマ。

主人公は盲目、さらに同性愛を描いているため、男女が手を繋いで遊園地で遊ぶ系の恋愛とは一味も二味も違いました。

 

冒頭から早速「ブラジルなのに全然ブラジルっぽくない」絵の出現に、はっきよーいのこったと同時にねこだましをされたような気持ちになりました。

しかしそれがまたこの映画に中毒性を感じる理由でもあります。

グレーをメインに寒色系を中心としたインテリアや装飾。

舞台は夏を描いているのに、日本の満員電車の真夏サラリーマンのようなネトネトした暑苦しさは一切感じません。

季節のイメージを壊すこともなく見事に夏を想像させながら清々しくドラマを堪能することができました。

さらにスコットランドの人気バンドベル・アンド・セバスチャンの水々しい音楽が追い討ちをかけます。

映画中に水の中で泳ぐシーンもたくさん出てくるため、プールで爽快な曲を聞きながらフリスクを食べる学生気分をずっと味わえるのでした。

 

肝心な恋愛の方は、少し複雑。

盲目の青年が同性愛に目覚めるのですが、彼を思う女子がいたり、また彼が好きな男子を好きな女子がいたりとなかなかうまく成就はしないのですね。

まあうまくいかない恋愛の方が燃えるみたいなことを石田純一さんあたりが言ってたような気もしなくもないので多めに見てやってください。

そんな中一つ気づいたのは、「目が見えない」ことが恋愛成就の過程を作ることもあるのだということ。

例えば、主人公の彼と、思いを寄せる男子が二人っきりで下校する場面がありました。

そんな時に「目が見えなくて危ないから一緒に帰ってほしい」という理由を作ることができます。

またシャワーに入るシーンでも同様です。

「目が見えないこと」は、日常生活の上で僕ら健常者の想像を遥かに超えるほど大変でしょう。

このブログすら目が見えないとどうやって打てばいいのか、途方にくれてすぐコーヒー牛乳を飲んでいるはず。

でも恋愛においてプラスに作用する瞬間もあるのだということは、小さな発見でした。

 

彼らの恋愛は基本的には飾っていなくて、どちらかといえば地味なのですが、

おわっ!めっちゃおしゃれ!!

と思う瞬間がありました。

恋愛を惑星で例える場面です。

皆既月食時の太陽と地球と月に当てはめて、三角関係を説明するのです。

宇宙は人間の力が全く通用しない壮大な世界

想像の中で、恋愛に夢中な二人の身を宇宙に置くことができれば、二人だけの世界を作り出すことができます。

よく駅の改札前で、恐らくただ1週間くらい会えなくなるだけなのに、環境に阻まれて苦境に立たされいるけどそんなことでは屈しないほど強い愛に結ばれる二人を演じる元演劇部並みに、密着して愛をささやき合う男女を見かけますが、彼らは頭の中で宇宙を想像し、二人だけの世界を作っているのだと思います。

ここは駅の改札ではなく、宇宙で、誰もいない、人間に邪魔されない、私たち二人だけの神秘的な空間だ、と思っているのです。

恋愛において宇宙を想像し、その中に身を置いて思いを馳せることは、二人の間にロマンチックを作り上げてしまうのです。

映画中で青年たちが皆既月食に自分たちを例える姿はとてもロマンチックでした。

現実でも宇宙や惑星で自分たちを例えることができれば、恋の改札口がオープンするのかもしれません。

 

盲目・同性愛を扱ってはいますが、根底にあるのは甘酸っぱい青春の恋愛で、全く構える必要のない、とても見やすくて心が洗われるような映画でした。

 

夏休みのお家映画にぴったりだと思います!

「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」

先日、劇場版ワンピースの新作を観に、映画館へ行きました。

ルフィという主人公が仲間と共に強敵に立ち向かい、勝利を勝ち取る様子を眺め、後ろのギャルと一緒に「うわぁ〜いけてる〜」と小声を漏らしながら楽しませていただきました。

ルフィは誰にも屈することなく、信念を貫き、理想のためにただひたすら突き進んでいく男。

彼に夢中になり、応援し、一緒に冒険する気分を味わう。

ワンピースが全世界で累計発行部数4億5000万部を突破(2019/03/04時点)するほど支持されているのも当然だ!

 

「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」

という映画のDVDの貸し出しがどうやら始まったらしい。。

タイトルからして興味がそそられる。

何やら調べてみると2017年8月26日に公開されたドキュメンタリー映画

ぴあ映画初日満足度ランキング第1位

2017年度日本映画ペンクラブ賞<文化部門>第1位

2017年度第35回日本映画復興賞受賞

2017年度第27回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー賞受賞

2017年度第91回キネマ旬報ベストテン<文化部門>第7位

(公式サイト調べ)

ととにかく評判がよく、坂本龍一によるオリジナル楽曲の提供、語りに今は亡き名バイプレイヤー大杉漣、当時映画館は満席続出だったそう。

それほどカメジローという男はヤバいのでしょう。

どういう風に楽しませてくれるのか、映画好きとして鼻の穴が膨らみます。。

 

 

ふぅ〜。。

 

 

さて鑑賞後、私はいったん牛乳を飲むためにリビングへ移動し、また部屋に戻り、振り出しに戻されていた映画のスタート画面を睨みながら思いました。

 

ヤバい日本にルフィがいた。

 

メジローさんの皮膚が凄い伸びるということではありません。

 

精神がルフィなのです。

 

私ヤマシン、いち男として学ばなければならないことが、この映画にはモナ王のバニラアイスみたいにぎっしり詰まっていました。

私の名前は真太郎。

郎つながりで学ぶ運命にあったのです。

私がこの映画でカメジローさんの背中から学んだ3つの教訓を紹介します。

 

ZARDを超える不屈な精神

②同情するなら敵を作れ

③ステーキよりも民衆

 

その前に、カメジローという人物についてざっくりと。

1907年6月10日豊見城村(現・豊見城市)我那覇の貧しい農家に生まれ、投獄、新聞記者などを経て、立法院議員(現・県議会議員)、市長を勤めます。

まあ経歴だけ見れば「ふ〜んすごいね」クラスです。

これだけで確実に私の100倍実績あるし、本にもなるレベルでしょう。

ここはそんなに重要じゃないのです。

メジローさんが称えられる理由は、米軍支配下にある沖縄で一度も圧力に屈さずに信念を貫き通し、何十万人という沖縄県民から慕われ、戦後史を変えてしまった人物だからなのです。

そして、その奇跡を辿ったのがこの映画なのですね。

 

ZARDを超える不屈な精神な精神

 

「負けないで」的なメッセージは、皆これまで生きてきた中で1万2000回くらい聞いてきているはずですが、この映画でカメジローさんに出会ってから、私の中にある全「負けないで」メッセージ受信箱のトップに、ZARDのシングル「負けないで」を抜いてカメジローさんが躍り出ました。

 

一つのエピソードを紹介します。

 

1952年4月1日、米軍によって破壊し尽くされた「首里城跡地」で行われた「琉球政府創立式典」。琉球政府は当時、体裁こそ住民の自治機関であったものの、実際は米軍の指揮下にあった。そこで立法院議員として参加したカメジローは起立すべきとされていた場面で起立をしなかった。また、押すべきとされていた宣誓書に捺印を押さなかった。「ポツダム宣言の受諾によって訪れるはずの平和がこない。しかもそれを阻んでいるのは宣言を主導し受諾を迫ったアメリカ。そこに矛盾を感じ、それは日本に対する侮辱である」という思いでそのような行動をとったということだ。米軍に誰も意見を言えなかった当時、その行動は会場を震撼させ、米軍を怒らせた。

 

要するに、キツいお仕置きがあることを気にせず、

嫌でも立たないといけない場面で立たなかった

嫌でもハンコを押さないといけない場面で押さなかった

のです。

 

歴史をみても正義は必ず勝つと信じ続けるカメジローさん。

どんな脅しや圧力に対しても動じず、正しいと思った道を進み続ける姿勢は、カメジローさんを取り囲む人々の気持ちをがっしりと掴むのでした。

電車で横入りしてくるオバハンに、しっかりと注意できない私は彼を勝手にメンターにしようと思う。

 

②同情するなら敵を作れ

1950年、首里中学校の校庭でカメジローは演説会を行った際に、集まった人数はなんと4万人。

4万人といえば埼玉スーパーアリーナと収容客数とほぼ同じ。

沖縄の当時の人口は当時80万人ほどだったことからも、その数が異常な数字であることはおわかりいただけるでしょう。

彼がその時に残した名フレーズがとても印象的でした。

「この瀬長(カメジロー)ひとりが叫んだならば、50メートル先まで聞こえます。ここに集まった人々が声をそろえて叫んだならば、全那覇市民にまで聞こえます。沖縄70万人民が声をそろえて叫んだならば、太平洋の荒波を越えてワシントン政府を動かすことができます。」

なんてわかりやすい、シンプルで、胸にすっと入ってくるフレーズでしょう。

今後チーム対抗スポーツ大会でリーダーをする機会があればこれを引用して大いに叫ぼう。

メジローの演説を聞きにくる人たちの証言によると、「カメジローは私たちが権力を前にして言えないことをスカッと代弁してくれる」そうです。

惹きつける演説の根底にあるのは、代弁する勇気、皆の気持ちを理解できる共感力も去ることながら、敵(アメリカ)の存在をしっかりと打ち出すことで生まれる団結力であるように思えます。

ワシントン政府という大きな共通の敵へ果敢に挑む姿が、民衆の心を一つにするのではないでしょうか。

電車で横入りしてくるオバハンを注意して敵に回せば、後から知らないニイちゃんが援護射撃してくれるかもしれません。

 

③ステーキよりも民衆

メジローさんは常に沖縄をどうすれば救えるか、民衆をどうすれば救えるかばかりを考えていたように見受けました。

 

犯人隠匿幇助の疑いで逮捕され、行われた裁判でカメジローさんが述べた言葉

「瀬長(カメジロー)の口を封ずることはできるかもしれないが、しかし、しいたげられた幾万大衆の口を封ずることはできない」

からも、とにかく民衆目線であることが印象的でした。

自己の利益のためではなく、皆が求める理想のために奔走する男だからこそ皆に慕われるのでしょう。

ステーキのために頑張る男よりも、誰かのために頑張る男の方がかっこいいですもんね。

電車で横入りしてくるオバハンに注意する際も、「自分が先に入りたいから」ではなく、「皆に迷惑だから」という感じで言えばいいのでしょうか。

 

 

以上3つの点を挙げましたが、他にも同じ人間として数多くの学ぶべき魅力をもつカメジローさん。

ルフィと精神力で戦えばもしかしたら勝てるのではないかと思ってしまうほど。

彼の生涯が簡潔にまとめられた映像を2時間で見ることができるのは、大変お得だなと思いました!

続編

「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」

も間も無く公開ということなので、この機会にぜひ押さえておきたい映画です!

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米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロ

 

DA PUMP「U.S.A」で個性的な映画感想文作れる説

今日は天気がよくて清々しい一日でした。

 

散歩がてらに入った本屋さんで何やらノリのいい曲が流れてる。

 

思わず手がいいねの形になりそうなあの曲

 

去年話題になったDA PUMP「U.S.A」です。

 

イタリア人歌手ジョー・イエローのシングルをDA PUMPがカバーしたこの曲は

みなさんも知っての通り2018年の日本の音楽シーンを騒がせました。

 

第60回レコード大賞優秀作品賞

YouTubeでは総再生回数1.6億回超え(2019年2月現在)

 

また、DA PUMPといえば私の幼い時代に一世を風靡した人気グループ。

時を経て再び大ヒットしたことも話題に上がった一因にあるんじゃないでしょうか。

 

そんな「U.S.A」の歌詞を何気なく聞いてたら

「オールドムービー観たシネマ」

とおっしゃってるじゃないですか!

 

これは映画と相性がいい歌なのかもしれない!

 

ということで

DA PUMP「U.S.A」の歌詞をアレンジするとおしゃれで個性的な映画感想文が作れることが判明したのでお伝えします!

 

「U.S.A」1番の歌詞です。

 

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リズムに乗りながら口ずさむといやはや耳に残る

すごくキャッチーな歌詞ですね!

 

この素晴らしい歌詞を映画感想文っぽくしてみましょう!

 

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このような感じで簡単に修正や付け足しをしていきます。

元々の歌詞が素晴らしいので一部意味的におかしなところだけササっと修正、

それ以外は映画の情報を基本とした単語を当てはめていくだけなので楽チンです。

 

 

では、先日私が鑑賞したアクアマンを例に、

実際に感想文を書いてみましょう!

 

 

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映画の情報を盛り込みつつ、鑑賞者の心的変化、音への言及、映画が与える未来的メッセージなど、端的に示せることができます。

 

さらに横文字との度重なる融合がどこか洋画の匂いを嗅ぐわせ、

最後のタイトルによる畳み掛けが童話のような幻想感を演出します。

 

ちょっとオシャレで個性的な映画感想文書きたいな〜

という方はぜひ一度曲の歌詞からinspiredされてみるといいかもしれませんね!

試してみてはいかがでしょうか!

 

(私は一体何をしてるんでしょうか。)

 

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「アクアマン」(2019年2月8日公開)

監督:ジェームズ・ワン

出演:ジェイソン・モモアアンバー・ハードなど

DCコミックス原作のヒーローアクアマンを主役に描いたアクション大作映画。