アメリカン・スリープオーバーをみました。

公開日2016/8/27
鑑賞日2021/11/14

 

どうもヤマシンです。ネットの広告を課金してでも非表示にする派の人間なのですが、ネットの広告にお金払って非表示にするっておつまみ勝手に出されて「いやぁこれがうちの店のルールなんでねぇ払えないなら裏行ってもらいますよぉ指パキポキ」とBARでお金をたくさん取られたかのような気分になるのでして、やるせない気持ちになるこの頃ですが、そんな気持ちを少し晴らしてくれる作品でした。煩わしい装飾がほとんどないのですね。オーガニック映画です。僕はおにぎりの中で明太子おにぎりが一番好きなのですが「おい、お前、今日がおにぎりを食べれる最後の日だ。好きなおにぎりを言え、食わしてやる、ただし一つだけな」とおにぎりマンに言われたら米10合分の塩おにぎりを頼みまして、結局塩おにぎりに原点回帰する気がします。この作品もそんな感じで、まあ映画の原点なのかと言われたら違う気がしますが、なんかそう言わせたくさせる作品だなと思ったりしたのです。アメリカの学生たちの夏休みに行われるお泊まり会が見事に生々しく映し出されているように見えまして、現実で起こったドラマをそのままデータ化したかのような、とてもドキュメンタリーチックな作品なのですね。嘘を感じない、映画なので嘘なのですが、こんな青春絶対あるよね、今もアメリカのどこかの街でこんなことしてる子たち絶対いるよね、Googleアースでアメリカ旅行したらこの映画の中の人物みたいな人たち絶対映り込んでるよね、と思うんですね。原点というか、本物というか素材まるごとみたいな感じでしょうか。彼らが興味を持つのは性事情ばかりで、とにかくキスしたのかしてないのかをめちゃくちゃ気にするんです。子供か。でも確かに中学高校大学の入りたてとかそんなこと考えてましたね。ついつい厳しい目で見てしまう青春時代の性事情の描き方も、設定から何からやっぱり嘘を感じないから納得してしまうのです。何回も何回もキスについてのやりとりがあるので、キスってなんなのかと思ってしまいまして、漢字をずっと書いていたら意味がわからなくなってくるのと一緒ですね。急に見つめ合ったり見つめ合わなかったり、ゆっくり顔を近づけたり近づけなかったり、目を閉じたり閉じなかったりして、時には強引に唇と唇を出したり出さなかったりして、くっつけたり少し離したかと思ったらまたくっつけたりして、イヤンとなったりならなかったりするようですが、昔のお偉いさんが「本日より唇と唇を合わせることを何かエロいこととし、キスと呼びたまえ」と決めたのか何なのか、そういうキスとはエロなことだというイメージが先行して、キスして気持ちよくなっているわけですが、指と指を合わせるETと変わらない気がします。キスがエロならETだってエロで、レジで店員さんと手が触れ合うのもエロだし、道でおじさんと肩がぶつかるのもエロですね。電車の手すりとかみんな触りまくってるわけですから、関節キスしてるようなもので、やっぱりエロですね。そうすると僕らは毎日何百回とキス、もしくは間接キスのような行為をしているわけでして、年間何万回も、不特定多数の人とキスしてる気がしてきます。とんでもなくエロい世界に生まれてしまいました。産まれた時から産婦人科の方とキスしてますからね。大阪にお住まいのそこのラッキーなあなた今ならたった1000円で脱毛ができるってご存知ですかアンケートではヒゲがあるよりもない男性に魅力を感じる20代女性はなんと90%ツルツルのお肌で社内の女性からモテモテでも残念なお知らせがあります実はこれ先着10名様限定なんですみたいな広告とか必要なくなりますね、脱毛しなくたってキスみたいな行為を毎日しまくってるわけですから。まあけっこうキモくなって参りましたが、アメリカンスリーパーズの青年たちを見習って、おじいちゃんになっても真っ直ぐエロと向き合える人間になりたいものです。脱線しておりますが、思わず自分の青春時代を思い返してしまう、透き通ったスイートな映画でありました。

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満足度★★★★☆