『いなくなれ、群青』を見ました。

公開日2019/9/6
鑑賞日2021/11/21

満足度★★☆☆☆

どうもヤマシンです。

階段島に捨てられた人たちがなぜ捨てられたのか謎を解き明かしていく映画を見ました。高校生たちの恋愛を中心に物語が進んでいきます。タイトル、ポスターからなんとなくこういう感じなんだろうというのはあって、自分の日常生活でくすんできた部分をピュアな学生の恋愛で洗い流してほしいという気持ちで見始めました。

このヒロインの真辺という女子はなんなのか、ペラペラペラペラ、相手が喋り終わるのに被せて「君はなんとかかんとかなんだ」「そうかもしれない、だけどなんとかかんとかで、なんとかかんとか、なんとかかんとかだからなんとかかんとかなんだ」とペラペラぺラ、相手の話を最後まで聞かない早口な人間はトイレのドアを「ガァン!!」と閉めたり、バスの降車ボタンを「バァン!!」と押したり、レストランにでも行こうもんなら店員さんが「何名様でし」くらいで「3人です、禁煙席でお願いします」と言う可能性が高い。自分は喋りや行動が遅いので、反対に早口の人にとったらストレスな人間なのだろうし、早口の人の存在を否定するつもりは一切ないが、憩いの場である映画の中で、しかも主人公が、あまり早口の必要性がないのに早口の人となると話は別で、震えてノイローゼ、交戦体勢もとる。

真辺さんあなたは黒柳徹子目指してるんですか、そんな早く喋って、もし普通に喋ってる人の二倍の速度で話せているとして、何がいいんですか、人生二倍楽しめているんですか、そうだとしたら世の成功者はみな早口で、上流階級にいけばいくほどみんな早口で、テレビをつければみんな早口で、そんな世界なら僕はとっくの昔にシャバを諦め地下生活を選択している。名前を呼ぶのも早口で、七草という男子をアレクサ!みたいな感じでナナクサ!と読んで、終盤になると「ナナクサはなんとかかんとかでナナクサはナナクサで、ナナクサはなんとかかんとかだからナナクサなんだ」的なことを言うもんですから早口&ナナクサで白旗&加速するノイローゼ。

自分たちが階段島になぜ捨てられたのかを調査するくらいなら、真辺さんがなぜそんなに早口なのか、周りのみんなが2時間かけて真辺さんに「もっと落ち着いてゆっくり喋った方がいいよ。」と伝えてあげる映画だったら僕は前のめりで楽しめていたかもしれない。岩井俊二のような幻想的な世界観を作り上げている点には「いいですね〜」と監督の腕を賞賛したくなりましたが、その世界を味わうひまなく哲学的なことをペラペラペラペラ。

僕が行く歯医者さんが好きなのは、クラシックが流れるゆったりした空間と、歯科医師さん、歯科助手さんのゆったりした話し声があるからであって、もし歯科医師さんが黒柳徹子のような口調になったら施術後受付で「すみません、引っ越すことになったので行けなくなりました。今までありがとうございました。」だ。幻想的な映画の世界の中心人物を早口な人間にすることは、それくらいのことなのだ。

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