『モスル あるSWAT部隊の戦い』

公開日2021/11/19
鑑賞日2021/11/24
満足度★★★★★★☆☆☆☆(6/10)

ISによって大切なものを奪われた男たちがSWATとして復讐に燃える。
命をかけ、戦地で戦いを繰り広げる実話ベースの戦争アクション。
カーラという新人警察官が、ひょんなことからSWATに入隊し、我々はカーラ視点でISたちと戦う。
SWATに気の緩みはほとんどなく、ISたちが降参しても耳を貸す暇なく射殺していく覚悟っぷり。
彼らとともに行動することで、カーラの考え方は変わっていく。
その気持ちの変化を、カーラ伝いに体験できる仕組みになっているのが今作だ。

他に3人観客がいたはずだったが、場内が再灯するころには自分1人になっていた。
気持ちはわかった、肩がこるからだ。
自分より年配だと思われる方々だったので「これ以上こってたまるか」と思ったのだろう。

この種の映画は毎回こる。
アメリカン・スナイパー」や「フューリー」のときも劇場へ、こりに行った。
今作のマシュー監督が脚本を担当した「バーニング・オーシャン」「ワールド・ウォーZ」のときも、こりに行った。
もみほぐしマッサージ店はすぐさま業務提携を結ぶべきだ。
しかしながら、こるとわかっていても見に行くのだ。
幸いながら自分の体はまだ寝たら元に戻る。
1日ストレスを背負うだけで戦争を体験できてしまうなら、こる他ない。

復讐に燃えた怒る人間を見ることもまた、こる。
治安の悪い地域のコンビニの店員さんの顔は、強張っている確率が高い。
それと同じ原理で、こる。
しかし、我々以上に、戦地で戦う人たちはこりにこっているはずだ。
大人の誕生日プレゼントに肩たたき券を贈る風習は、ここから生まれたのだろうか。
戦っている彼らの肩を叩いてあげたい。
戦士たちがこっているかどうか、とても心配になる映画でもあった。

「10分休憩するぞ。あせらず、何か食っておけ。」と隊長が部下に命令していた。
隊長の顔つきからすると、おそらく10分を過ぎても食べていたやつは容赦無く置いていくタイプだ。
まだ食べているのに容赦無く机を下げてくる小学の同級生を思い出した。
あせらず食べれるわけがない。
そんなことを考えながら、二つ目の濃厚ミルク飴を口に入れた。
贅沢だ。
食べれない過酷な環境を、食べながら鑑賞できることは、映画のすばらしいところだ。

突拍子なく始まる一瞬の殺戮が見事に映し撮られていた。
我らが「イコライザー」の撮影監督でもあるマウロ・フィオーレの手腕だろうか。
戦地の再現も細かく、臨場感を味わうにはもってこいの画作りとなってた。
部隊の1人がテレンス・リーにしか見えなかった点を除いて、「うわあすげえ」と思ったりした。

自分の容量いっぱい戦争を味わうことがてきた。
アンドレナリンもたくさん出た。
反戦意識は高まり、孔子と同席していたら飲みに行きたかった。

一方で上映終了後、こりによってぐったりしたのも事実で、結局、濃厚ミルク飴を三つも消費してしまう映画となったが、幸せな時間だった。

肩がこったりモスル映画だから「モスル」だと覚えておこう。

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