それでも僕は映画を見る〜ヤマシンの映画ブログ〜

映画の感想を書くことを生き甲斐とした男のブログでございます。

『インセプション』(2010)

f:id:movieyamashin:20211206163034p:image

公開日2010/7/23
鑑賞日2021/12/5

人の夢に潜入しアイデアを盗み出す犯罪のプロフェッショナル主人公コブが自らの人生を取り戻すため高難度のミッションへ挑む超大作SFアクション。
宇宙人に捕まり「地球で一番面白い映画を言え」と脅されたら今作を答える確率が現状最も高い。

現実と近い距離を保った架空の世界をどっぷりと楽しめることに関して、この映画を超えるものはそうそうないのである!
奇跡的なシナリオと映像技術の畳み掛けがちょっとしたスキも与えない。
没入感うんぬんどころではなく、レオナルド・ディカプリオ演じるコブか、渡辺謙演じるサイトーか、僕はトム・ハーディ演じるイームスになったのだが、僕はイームスとして、夢のまた夢のまた夢というアタオカながらも緻密に設計されたCGの世界で生き残るために手に汗握るのだ。

もしこのようなシナリオの漫画や小説があれば「絶対映像化不可能」と宣伝会社は叫び狂うだろう。
クリストファー・ノーラン監督自らが莫大な期間を費やして練りに練った脚本であり、だからこそ寸分の狂いも感じさせない映像になっているのだろうと勝手にこじつけずにはいられない。
今更結果論でしかないが、アカデミー賞各部門の受賞と2010年の興行収入ランキングトップ10入りの両立を成し遂げる、つまり映画通も、映画初心者もこぞって見た映画として結果を残すことを予想するのは、単勝ディープインパクトが勝つと予想するくらい簡単なことだったに違いない。

夢の中で繰り広げられるアクションに、どういう動きが正解という答えは存在しないはずだが、ホテルでの無重力アクションを見れば「これが夢でのアクションか!」と答えを見つけた気になって誰かに言いたくなった。
英国風で統一された『キングスマン』みたいに、夢の世界での決まり事がしっかりと考えられているからこそ、夢の世界ならではのアクションが楽しめる、未知の土地を開拓していくかのように、新しい発見で溢れていて楽しいのだ!

論理的にすぐに崩壊してしまいそうなSF世界だなと当初は疑問を感じても、シナリオ、豪華実力派キャスト、スーパーウルトラスペシャルCG、さらに映画の流れを壊さない程度に適時補足されていくキャラクターたちによるルール説明などによって、金を握らされたジャンキーのようにすんなりと受け入れた。

日本人であるサイトーがメインキャストにいるのだから感情移入度は想定を超える。
ハリウッドで当時も現在もブイブイ言わせている名優たちに見劣りしない渡辺謙の眼力を中心とした振る舞いは、日本人が出てくる海外映画にありがちな「演技が気になって。。」論を根元から刈り取る。
この映画を見ている今はもしかしたら夢なのか、そうじゃない理由はどこにあるのか、なんて考え出すことも普通にあり、メンヘラになれた。

大人気演出「チーム戦」が見られる映画でもある。
どういう人間が集結するかといえば、アイデアを盗むプロに加え、設計士、偽造士、調合士。
夢の中での戦いだからこそ実現した超イカしたパーティーだ。
みんなそれぞれ能力を持ち合わせ、one for all all for one、誰一人として欠けては絶対の絶対の絶対にダメなんだこの高難易度のミッションを成功させるには!!!そんなことずっと思わされ続けるんだからそりゃ時間忘れるんだよ!!!!!!また興奮を思い出してきたぜ!!!!宇宙人が見たって面白いって!!!

#インセプション #レオナルドディカプリオ #トムハーディ #ジョセフゴードンレヴィット #渡辺謙