それでも僕は映画を見る〜ヤマシンの映画ブログ〜

映画の感想を書くことを生き甲斐とした男のブログでございます。

『ウォーリアー』(2011)

f:id:movieyamashin:20211208120054p:image
公開日2011
鑑賞日2021/12/7

戦う理由をそれぞれ背負った2人の兄弟が莫大な賞金のかかった総合格闘技大会「スパルタ」で優勝を目指すスポーツドラマ。
熱狂して未だ冷めない、超大好きな映画だ!!

そもそも格闘技は映画と相性抜群だ。
主人公のストーリーを追いかけ、愛着が湧いてきた頃にリング上で決戦が始まるのだから。
『ロッキー』シリーズ、『レイジング・ブル』『ミリオンダラー・ベイビー』など名作が多いのも当然で、結末がある程度予測できてしまったり、肉体的な表現のハードルの高さなどデメリットもあるかもしれないが、どちらにせよストーリーを知った人間が汗水流して戦う姿に心震えるパーセンテージはかなり高い。
しかし数多くの格闘技系活劇映画と比較しても一際感情を動かされたのが今作だった!!

2人兄弟のバックボーンと出会うまでの過程を作り上げたシナリオはほんとうにすばらしい。
戦わなければならない理由をクロスさせながら的確に描いていく。
父親という存在がさらに2人のドラマを燃やし、リング上で火花を散らす瞬間は涙なしでは語れない。。
文句なしに格闘技のドラマとして奏功している。

弟トミー役のトム・ハーディもまたすばらしい!!
心に負った傷と、奥底で小さくも太く輝き続ける愛情と、それらによって生まれた並々ならぬ信念を内に秘め、演技力とプロの総合格闘家に見劣りしない体つき&パフォーマンスをもってしてリング上で全てを爆発させる姿に僕の目玉はいつにもまして飛び出るのだ。
強さの中に弱さが垣間見え、瞬間的に切なさや愛おしさを感じさせるトム・ハーディチラリズムが炸裂。
今作のトミー役は彼以外に考えられない。

兄ブレンダン役を演じたジョエル・エドガートンの、仕事と家庭を背負った頑張るサラリーマンとしての姿は、弥益ドミネーター聡志と重なるほど現実的なものになっていたし、父親を演じたニック・ノルティの枯れ具合も最高だ!!

彼らを応援する人々の存在もまた涙を誘うのだ。。
家族はもちろん、学校の教え子たち、昔の仕事仲間たちをストーリーの中で登場させ、彼らの声援もリング上で行われる決闘のボルテージをぐんぐんと上げる。

どっちにも勝ってほしいしどっちにも負けてほしくない、でも必ず結末は必ずやってくる、という残酷さも含んだ複雑な感情に支配されながら格闘技の試合を見る至高の体験は、現実は当然、映画でもかなり貴重だ。

ラストの演出もめちゃくちゃカッコよくて胸を打つ。
エンドロールに入って、彼らのその後の人生をまだ追いかけてたいなという気持ちになったとき、自分がどれほど彼らを好きになっていたかに気づく。
胸が熱くなって、あっという間に終わって、フォー!!!が止まらない!!!