それでも僕は映画を見る〜ヤマシンの映画ブログ〜

映画の感想を書くことを生き甲斐とした男のブログでございます。

『マトリックス レザレクションズ』(2021)

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鑑賞日:2021/12/21
見た映画:『マトリックス レザレクションズ』(2021)/アメリカ/SF・アクション/監督ラナ・ウォシャウスキー

ー以下感想ー
シリーズ最新作系をムリに見にいく必要はないのかもしれない。

自分の鑑賞態度がまだハッキリしておらず、言語化できていると全く思えないのですが、可能な範囲で、そう思った経緯みたいなものを、ツラツラと書き連ねてみました。

僕が映画を好きである理由の対極に存在するような映画でした。
今作のような映画を見続けることより、その時間を数多ある良作に費やしたい。
自分の貴重な時間が失われていく悲しみと後悔のようなものを、鑑賞中感じてしまいました。
時間を有意義なものにできるかどうかは自分次第ですが、数々の大好きな映画たちに費やした時間の価値を知ってしまっているから、この作品を見ている場合じゃない、事実としてそう思ってしまいました。
マトリックスが描く世界の行く末を楽しみにしている方は当然多くいる。
そのような人たちの気持ちを何人たりとも奪う権利はありません。
好きなものを誰かが否定するのはおかしなことです。

あのシーンの意味は…といった解説動画やブログが、最もアクセス数を稼げる類であるため、ネットがマトリックス関連の情報で溢れてしまうことは、それらを少しかじったことがあるからよくわかることなのですが、その情報量が姿を変えた宣伝に動かされ、ついつい映画館に足を運んでしまう人は多い。
誰でも見に行けてしまう、両手を広げて待っている映画館の通常上映回という場所は、何気なく映画を見に来る人の場所でもあります。
映画鑑賞にまだ慣れていない人たちが、今作を見たときどう思うか、言い換えると、昔の自分がこの映画を見たときどう思うか。
今作に、現時点で、僕の惚れた映画のすばらしさはほぼ含まれていません。

自分と映画だけの世界の中で、登場人物と自分を同化させて、手に汗握って、物語を体験して、得たものを現実に投影して、力に変えて、自分の人生を歩み出すことができる。
その何事にも代えがたい幸せの中に、シリーズを復習しないと追いていけないかもしれませよ、という指定条件は含まれるべきなのか、僕にとっての答えはハッキリとノーです。

人間関係と同じように、映画と鑑賞者は対等でない限り、鑑賞者は、本当の意味で映画のすばらしさを味わうことはできない。
たとえ映画がそういう意図を持ってないにしても、そう思わない鑑賞者がいるにしても、当人が対等でないと感じた瞬間、それは対等ではなくなる、そう思うのです。
学校や会社やプライベートで、一方に権限があったり、一方が力を誇示するかのような、もしくはそう見えてしまうような状態の人間関係を耐え抜くことは、僕にはできませんでした。
それと同じかもしれません。

映画の感想は個人のものでしかありません。
でも、自分の価値観を理解できる人、つまり友人が存在するのと同じように、僕が思ったこと、と似たようなことを思う人は、どこかに存在しているはず。
僕が感じたことと似たようなことを感じてしまう映画初心者の方がいるはず。
例えばそれは昔の僕です。
昔の僕だったら、映画全体への苦手意識に変わり、映画はあまり好きじゃない、と思うキッカケになる作品であったように思えました。

そんな中で、この映画と出会って、ある意味昔の僕を救うために、ネオがトリニティーを助けるかのように、今僕にできることは何なのか。
上映するな!というつもりや、誰かに向けて見ないように!とすすめるつもりは当然、微塵もありません。
繰り返しになりますが、人の権利を奪ったり、何かの存在を否定していい理由はなく、あくまでもこれは僕の考えであって、そうは全く思わない人もいる。
意見の対立、みたいなものも苦手なので議論したいとも思わないのです。
言葉で誰かの気持ちを変えることができればいいなと思うけど、それができるほどの莫大なエネルギーと卓越した能力もないし、今無理にそこへ足を突っ込むと、自分が崩壊してしまう危険性がある。

なら、自分のためなら何かできるかなと思いました。
決めてしまうと苦しくなってしまうので、考えず、今の僕がしようと思っていることは、このような映画に目を向けることは控えて、自分がすばらしいと思う映画たちに費やす時間を増やそう、ということです。

これからまた年齢を重ねて経験を積むと、このような考えもどうでもいいように思えるのかもしれません。
数年後、マトリックスシリーズは傑作だとほざいてるかもしれません。
それはそれで、そのとき自分が本当にそう思うのなら良いかなと思います。

今の自分の気持ちと考えを大切にしたいので、こんなことを綴って残してみました。