それでも僕は映画を見る〜ヤマシンの映画ブログ〜

映画の感想を書くことを生き甲斐とした男のブログでございます。

『シン・ゴジラ』(2016)

シン・ゴジラ』(2016)

f:id:movieyamashin:20220102115634j:plain総監督:庵野秀明

監督:樋口真嗣

出演:長谷川博己竹野内豊石原さとみ高良健吾大杉漣柄本明余貴美子市川実日子國村隼平泉成他、

配給:東宝

ー概要ー

ゴジラ FINAL WARS」(2004)以来12年ぶりに東宝が製作したオリジナルの「ゴジラ」映画。総監督・脚本は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の庵野秀明が務め、「のぼうの城」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の樋口真嗣が監督、同じく「のぼうの城」「進撃の巨人」などで特撮監督を務めた尾上克郎が准監督。14年のハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」に登場したゴジラを上回る、体長118.5メートルという史上最大のゴジラをフルCGでスクリーンに描き出し、リピーターが続出するなど社会現象とも呼べる大ヒットを記録。興行収入は81.5億円に上り、第40回日本アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか7部門で最優秀賞を受賞した。ある時、東京湾アクアトンネルで崩落事故が発生。首相官邸で開かれた緊急会議では、地震や海底火山の噴火など事故原因をめぐって議論が紛糾する。そんな中、内閣官房副長官矢口蘭堂は、海底に正体不明の巨大生物が生息し、それが事故の原因ではないかと推測するが……。矢口役の長谷川博己内閣総理大臣補佐官赤坂秀樹役の竹野内豊、米国大統領特使カヨコ・アン・パタースン役の石原さとみをメインに総勢328人のキャストが出演し、狂言師野村萬斎ゴジラモーションキャプチャーアクターとして参加した。

映画.comより

ー感想ー⁡

これはエンタメで勤勉の重要性を問う日本人底上げ映画じゃないですか。

⁡未確認巨大生物、通称ゴジラへの対処を迫られる日本のリーダーたち。首相は街を破壊していく謎の生物に対して決断を下していく。わからないものに対して「そうなのか!?」とわからないことを自白し、わかったことに対して「わかった!」と言い、ときには米国大統領との電話で「I understand!」と言う首相。わからないものをわかっていく瞬間が膨大に映されていた。首相を筆頭にして日本総出で成長していく様子がゴジラを通して多方面から描かれていた。数字を覚えて勘定の計算をするように、英単語を覚えて外国人と会話をするように、ゴジラの生態系を学んでヤシオリ作戦を実施する。僕にとって本作は、ゴジラとの攻防に手に汗握りながらも、人間の成長をとてつもないリアリティで実感できる最高のエンタメ作品でした!

長谷川博己演じる主人公矢口、彼こそまさにわからないものを理解していく象徴のように描かれる。39歳にして官邸に入ることができるのはエリート中のエリート。官邸内では一際若く、そのため若手ならではの理想論を展開し、出る杭として打たれてしまう。しかし矢口はゴジラとの実践を通して、わからなかった上司の言っていたことを理解し、成長する。上司もまた矢口を理解し、成長する。本作は矢口を中心に人が成長する物語とも見て取れる。⁡

庵野監督は、この映画はドキュメンタリーなのだと言う。わからないものは描かない、わかったものだけを描く、徹底した現実的な姿勢。4時間分ほどの脚本を1時間半に凝縮させたといわれる本作特徴的な早口のセリフは、ただ実際の官邸でのやりとりを再現しただけに過ぎず、ゴジラのデザインは「人がゴジラの中に入っている」と思わせないため初代のデザインに近づけられているそうだ。実寸に基づいた官邸の再現、iphoneにより撮影された戦車の中など、どこを見ても現場の匂いが伝わる。徹底してわかったものだけが投影された本作は、怪獣が出てくる映画とは思えないリアリティを放っている。わぁゴジラだ、楽しい!とともに、やばい、どうしよう!を感じるのだ。矢口の成長とも重ねてしまうし、災害とも重ねてしまうし、自分の生活とも重ねてしまうし、すごくドキドキするのだ!もちろん自衛隊による銃撃戦やヤシオリ作戦のリアリティを伴ったアクションもたまらない。

⁡まさかゴジラが出現するなんて全く想像もしなかった日本のエリートたちが、慌てふためき勉強を猛スピードで開始する。その姿は、まるで社会に出てもっと学生のとき勉強しておけばよかったと嘆きながら猛勉強する社会人であり、僕のようでもありました。災害なのか、出世なのか、ゴジラなのか、未知なる未来のために、もっと勤勉に励み備えようじゃないですか。楽しませてもらって、真面目にもなれて、得した気分!ホッホッホ。

ー満足度ー

90%【100%中】